2013年9月4日水曜日

路線バス(後払い式)に勤めてる友人から聞いた話。


路線バス(後払い式)に勤めてる友人から聞いた話。

Aさんという始末書件数がトップな人がいるんだが、
そのAさんが運転する路線では、いつも決まった時間帯に
盲導犬を連れたおばさんが乗って来る。



おばさんはいつも笑顔で「おはようございます」等と運転手に挨拶したりするいい人。
盲導犬もちゃんとした盲導犬なので吠えたり暴れたりせず、おとなしい。

ある日、いつもの様にそのおばさんが乗ってきていつもの様に席に座るが、バスが発車してからすぐに偉そうなクソオヤジが

運転席の方まで来て、「○○電鉄はぁ~いつから車内にペットの持ち込みがよくなったのかね?」
と、おばさんに聞こえよがしに言い放った。Aさんはそれを聞いて、
「ペット?ペットなんてどこにもおりませんが?」とすまし顔。

するとクソオヤジは「ここに犬がいるじゃないか!ペットだろこれは!」と激昴。
Aさんは「あぁ、その犬はこの方の目ですから…」と答えた。

この時点で車内は「運転手グッジョブ!」な雰囲気に包まれてると予想できるが、クソオヤジはひっこみがつかないのか、
「それは屁理屈だ!俺は犬のニオイが嫌いなんだ!
 ごちゃごちゃいってないで早くこいつらを降ろせ!」

というような事を言ったらしい。
この場合、通常ならなんとかなだめすかしてクレームがこないように計らうのが運転手の間での常道。

だがそこは始末書件数トップのAさん。

やおらバスをそこらの路肩に停車させると
「…あぁ、金はいらねぇからテメェが降りろ。
 少し行けば次の停留所だ、あと30分もすれば 次のバス来っからよ、それに乗れ!」
と言ってクソオヤジを叩きだしたという。

当然その日のうちにそのクソオヤジからクレーム電話。
形式上、Aさんは始末書を書かなければならずAさんの始末書件数がまた増えた。

…が、上司や同僚も含め、会社内ではこの件についてAさんを咎める者は一人もいなかったという。

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