2015年8月28日金曜日

人身事故で電車が止まった車内で暴れるサラリーマン

その日は、山手線が人身事故で止まっていて、電車が大変な混雑。

金曜日の夜遅くということもあって、本当にぎゅうぎゅうだった。

私と友人の近くにアホなヤンサラ二人。

うち先輩格がほんとバカで。

混んでて辛いのはてめえだけみたいな面で、子連れのおかあさんやお年寄りに聞こえよがしに毒を吐いたり、 不可抗力でそいつに体が押し付けられた格好になった私たちも、

「寄ってくんナよ、キモいんだよブサイク!」

とか言われて、 故意としか思えない感じで、肘でごりごり押し返されて痛かったり。

で、電車が大きく揺れて、そいつらのほうに押されたら、 なんと!そのバカ、私と友人の足に

「ふざけんなよ」

とか言いながらキックを喰らわせた。

ブチ切れ寸前のところで、友人がうめきながら突然座り込んだ。

急なことに激しく動揺し、唖然としてしまってたら、

隣のおじさんが「君、どうした!」と声を掛けてくれて。

友人、「脚・・・・蹴られて・・・・」とヤンサラを指差す。

すかさず私も「あたしも蹴られました!」と糾弾。

バカは「たまたま当たっちゃったんですよー」とへらへら逃げようとしたが、おじさんが

「どうやったらふくらはぎにたまたま足が当たるんだよ!」

とナイスな追い詰めをかましてくれた。

周りのお客さんも

「てゆーかウチラも肘鉄されたんだけどー」

「あと、年寄りがどうとか言ってたねえ」

「大体、満員電車でニンニク食ってぺちゃくちゃ喋んじゃねえよ」

「酷いよねー」

「つーかどういうつもりなの?」

などなど、援護射撃をしてくれた(いま思い出しても有り難いです)。

おじさんが

「駅員さんに訴えたら?これ傷害だよ」

ととどめを刺したが、

友人は

「それは忍びないので・・・私は大丈夫ですから」

と。

皆に睨まれつつバカ二人は次の駅で降りてった。

ちなみに、心配してくれた、おじさんはじめ優しいお客さんの手前車内ではずっと「怪我人」だった友人の座り込みは、演技だったのでした。

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